「ねぇ優也この後遊ばない?」



横でウザイことを言ってるのは、同じ実行委員の早川咲(はやかわさき)。



はぁ~マジ、ウゼぇ



オレは少しでも早くこの仕事を終わらせたかった。



香恋がオレを待ってくれてんだから・・・



なのに早川は全然仕事しねぇし!



話しかけてくるし、マジ邪魔。




「ねぇ、もうこんなの明日すればいいでしょ!」



なんて言ってオレの背中に抱きついてきた。



オレの中で何かが切れた。



「お前さぁ仕事しないなら速く帰れよ! はっきり言って邪魔。」 



オレは思いっきり早川を睨んだ。



大人しくなった早川。



「そ、そんなに水野サンがいいの?」



後ろを振り向くと早川が泣いていた。



「知ってるもん! 優也と水野サンが付き合ってること

でも、好きなんだもん諦められなかったんだもん。」



「ゴメン、早川。 オレはお前を慰めてやれねぇ オレには水野だけだから。」



オレは早川の頭を撫でて教室を出た。