綾瀬君は私に近付いてきた。
そして………

「これ、着ろよ」

綾瀬君は自分のブレザーを私に被せた。

い、いい、匂い………。

って、私変態かっ!変態じゃない!!

ふと、今朝のことを思い出した。

「綾瀬君さ、昨日はどうして私と帰ってくれたの?」

「お前のことが好きだから」

「え?…………えぇー!!!?」

「うるせぇよ」

綾瀬君は文句を言いながらも笑っている。