けど、

「制服びっしょびしょ。………そうだ!」

ここのトイレからなら、屋上まですぐじゃん!
一気に走って行って乾かそう!
ついでに、授業サボっちゃえ~!

私はトイレから出てすぐの階段を駆け上がる。
突き当たったドアを思いっきり開ける。

そこには、大きな青空が広がっていた。

「気持ちぃ~!!」

大きく伸びをして、空を見上げた。

「んん~、誰だよ。うっせぇな」

「はっ?」