それから学校に着くと、まばらに登校してきた生徒全員が私達を見ている。

1番は綾瀬君への視線。

クラスが違うので、一旦別れて上靴に履き替える。

気が付くと、綾瀬君と同じクラスの女子に囲まれた綾瀬君がいた。

おぉ、朝から大変ですねぇ。
イケメンはやっぱり違うなぁ。
いくら私が綾瀬君が好きでも、きっと振り向いてはもらえないだろうな。

「ねぇ、凪緒君~、放課後遊ばなぁい?」

お化粧ばっちりキメたギャル系女子が綾瀬君の腕に絡みつく。