「あれ?」

そう言って、綾瀬君が指さす方を見ると、綺麗な夕焼けに染まる街が見えた。

「綺麗」

私と綾瀬君が通っている高校は高台に位置している。
だから、こんなにも綺麗な風景が見えるんだ。

「俺、この景色を華代と見れてよかった」

「ん??何か言った?」

「別に。ほら行くぞ」

「まっ、待ってよ!もう~!」