な、なんでこんな時にまで悪口言うのかなぁ………。
綾瀬君らしいけど。



玄関に着いた時には、もう綾瀬君は自分の足で歩いていた。

「華代、ありがとな。心配してくれて」

「う、うん!!」

わぁ、綾瀬君にありがとうって!
感謝、感謝された!!

話も出来て、おまけにこれって………幸せ!!

「じゃあ、気を付けて帰ってね!」

「はぁ?お前何とぼけてんの。同じ電車じゃんか」