わぁ、もう!!

「どこ行くの?」

急に腕を掴まれ、問われた。

「あ、綾瀬君。話、全然聞いてなくて………誰かに聞こうと思って」

「俺、聞いてたけど」

「え!!?ね、寝てたじゃん!」

「俺は、お前みたいに不器用じゃないからな。寝ながらでも話は聞ける。器用だからな」

そんなことって、出来るの?

「お前さ、すげぇ表情変わんのはぇよな。そっちの方が器用だな」