結姫ちゃんが亡くなった日、私は罪悪感でいっぱいになった。

私は生きているのに結姫ちゃんは死んでしまった。

知らないうちに結姫ちゃんを1人にしてしまっていた。

そう考えるだけで申し訳ない気持ちになった。

なんで結姫ちゃんが死ななければいけなかったのか

なんで私が生きてるのか

ずっと自分を責め続けていた。



けれどそんなある日、結姫ちゃんからの手紙を受け取った。

そこには『ありがとう』そう書いてあった。

私はその言葉に救われた。



そして私は、病気で苦しむ人たちを支えたい

結姫ちゃんのような子たちの話し相手になってあげたい

そう思うようになった。



それから私は必死に勉強をした。

勉強もうまくいかず、くじけそうになったこともあった。

そんな時、結姫ちゃんとの思い出やみんなと過ごした日々を振り返る。

それが私の力となってくれた。



そして私は5年前に無事、看護師になることができた。

今はみんなとの思い出が詰まったあの病院で働いている。

明子さんは看護長になり、たくさんの人から頼られる素敵な女性になっていた。

私はそんな明子さんに憧れている。

今日も私は全力で仕事に取り込んでいる。