『朝だ!起きろ、起きろ!』

変な音の目覚まし時計が鳴り、布団からモゾモゾと手を伸ばす。


(う〜ん、あと5分だけ…)


再び眠りにつこうとしたら、勢いよく部屋のドアが開いた。


「おい、美空(ミク)起きろ!!てめぇ、また遅刻する気か?」


「うるさいな…もう。あと5分だけ…ムニャムニャ」


「何があと5分だ!いつもそれで遅刻してんだろ!早く起きろアホ!」


そう言って、そいつはあたしの布団を引っペがした。


「何すんのよ、お兄ちゃん!!人がせっかく気持ちよく寝てたのに…」


「さっさと起きろ!んで、飯を食え!」


そうぶっきらぼうに言うと、ドスドスと音を立てて部屋を出ていった。



お兄ちゃんとのやりとりですっかり目が覚めてしまったあたしは、ベットから降りると制服へと着替えた。