「あ、悠!あの子、俺の彼女!自販機の近くにいる子!」





数日後の昼休み、購買に向かっている途中で界が袖を引っ張ってくる。


仕方なく界の視線の先を辿ると、人混みの中、一際目立ったツインテールが視界に飛び込んできた。



あぁ、あの子か…



小さな顔に白く透き通った肌、ほんのりと赤い頰、くりっとした猫目、艶やかな唇、華奢すぎる身体、ツインテールにした色素の薄い髪は緩く巻かれている。




「雛!」




界が不慣れな感じに呼ぶ。




「あっ、界くん!」




が、ツインテールは無反応。


どういう訳か、ツインテの隣にいた女が駆け寄ってくる。




「今日購買なんだ?珍しいね」


「うん、メロンパンが食べたくて///」


「…?」




状況が全く把握できない俺。