すると加奈代ちゃんは、手をひらひらと降ってそんな私の懸念を笑い飛ばした。 「はは、大丈夫だって。 それより未紘の弁当の方がすっげぇ気になる。 どんなの食ってんの? サラダだけとか?」 サラダだけ? 「そんなんじゃ全然足りない」 「え? めっちゃ小ちゃい弁当箱なんじゃねぇの?」 加奈代ちゃんが指を曲げ作ったのは、縦横10センチほどの四角形。 そんなことあるはずない。餓死してしまう。