里沙は、呆れたように言ってきた。

「秋歩は、全く気づいないんだね」
『…え?何が?』

私は、手に持ってたミルクココアをギュッて握った。

「あのね、秋歩はモッテモテだよ?秋歩の周りの男子はみ~んな秋歩狙ってんだから!」

はぁ?そんなの絶対ありえない!
『なんで、そんな事分かるの?』
私は、身を乗り出し聞いた。

「だって噂とかで聞くし…陸部の友達とか先輩も言ってたから。」


私は、開いた口がふさがらなかった。