夏も過ぎ、少し肌寒い季節が やって来た。 制服は、まだ夏服で 風が当たって冷たくなった 腕を手で摩りながら 学校の校門を潜る。 「秋歩!おはよ~」 後ろから突然現れた 里沙に思わず ビクッ!と してしまった。 「ァハハ!何ビクついてんの?」 『もぉ~、ビックリするじゃん!ってか今日学校来んの早いじゃん。めずらし~』 私は、驚かさせられたお返し といわんばかりに里沙を冷やかした。