「ここあちゃん。初めまして。りんねだよ。呼び捨てで呼んでいいからね!」

穏やかだなあ〜。

「うん、私も呼び捨てでいいよ!」

でも、このことも仲良くなりたい!

「みさ!りんね!おっはよーさん。」

げっ、男の…人の声!
恐怖で固まった私は、そーっと後ろに顔を移動させる。
━━やっぱり。
どうしよう、怖い怖い。
栗色の髪の、元気そうな男の子。

「あ、そこにいる人は神谷 拓。」

みさちゃんが紹介してくれた。
たく、くん?

「お、おはょぅ、ござぃます…。」

「な、なんでそんなに怖気付いてるの!?お、俺なんかした!?そうだったら謝る!ごめんなさい!」

えっ、なんかすごく意外!
とっても天然!!

「あー、気にしないでね、たくってこーゆー性格だからさ。」

「あ、うん。よろしくね…。」

もう、今にも泣きそうだったけど、すごく人がいいから全力で我慢しないと!

ガラッ

「あ、ひーひーが入ってきた!じゃあ、また!」

みさちゃん達も席について、ホームルームが始まる。
そういえば、私の隣は空席…。
誰が座ってるのかな?
今は休んでるみたいだけど。