女の人はモジモジしながら言う。

「お礼は. . . 私と1日デートしてください!だめですか?」


ーー は? デート? ーー


デートってあの男と女が遊び歩く事?
でも女同士だし。

「やっぱり迷惑ですよねイケメンとなんて私釣り合わないし。」

えっ。私の事男って勘違いしてる?
じゃあ女ってバレない限りは大丈夫かな?

「大丈夫。用事がないか思い出していただけだから。ね?」

「私の名前はミラです。よろしくね。」

「私は琉瑋。こちらこそ。」

「じゃあまずあそこの服屋さんに行きましょ。私の友達が働いてるんです。」

お店に入ると

「ねねミラ。そのイケメン君は?」

「ええとこの人は。」

「彼氏?」

「そ、その、この人は. . . 。」

はあー。どうしてこう女の人はそういう考え方になるんだろうか。

ただ、ミラさんが困っている様だったので少し考えて

「私は観光しに来たのですが道に迷ってしまっていて. . . その時偶然ミラさんに助けていただいて、ここまで連れてきてもらったんです。でも彼氏に見えたのなら光栄です!」

するとミラさんだけ顔が赤くなり友達さんは

「ギリ彼氏さんやるうー。もう付き合っちゃいなよ~。」

その言葉にミラさんはもっと顔を真っ赤にして

「そ、そんな事より早くこの人に似合う服、お願い。」

「この人じゃなくて琉瑋です。ミラさんの服もお願いしますね、ご友人さん。」

私の言葉にミラさんは腰にある金袋(財布)を手に取る

ミラさんは金袋の中身を見てハッとする。

「私、お金足りない。」

「いいんですよ。私は今だけミラさんの彼氏ですから、今日の支払いは全て私が払いますよ。」

プシューーー

ミラさんの顔がまた赤くなる。

その日は1日中デートを楽しんだ。
そしてカラスが鳴く頃に私はミラさんを家に送った。


瑓の事を報告しようと思いラントの所に行く。
だが途中で罠にはまった子馬を見つけた。

「ひどい。あんな残酷な罠を作るなんて. . . 。」

子馬を助けに行こうとしたが。

ん?珍しい。白髪の子か。