−ピーンポーン…−




テレビの音だけの部屋に響いたチャイムでふと我に返った。




…誰だろ……?




夜にチャイムを鳴らしてやって来る訪問者なんていない。




旦那はいつもチャイムを鳴らしてから鍵を開けて入ってくるのが癖だけど、旦那じゃない。






宅急便、かな…?




昼間出掛ける時に限って時々そんなことがある。





でも荷物に思い当たるふしがない。







一瞬、無視しようかと思ったけど何故か気になって重い身体を持ち上げた。