「でもないよ〜」




美恵は火傷をしたという腕に残る赤い傷を撫でながら苦笑いした。






返事をした私を嘲笑うかのようなその言葉の意味すら分からないまま、





私は気持ちを押し殺して無言で笑顔を返した。





精一杯の努力で、




なんとか笑顔を作った。









やっぱり美恵、






あんたなんて地獄に墜ちてしまってもいい。






憎いよ。





何で、あんたなの?