亡くなったお前の愛犬とお前の写真、どうして俺にあげようと思ったんだよ!
てかじゃあ携帯で画像添付した方が早いだろうがよっ!

って、あれ?
俺、壺山の携帯知らないなぁ。
あ、それで写真?

ツッコミどころ満載だけど、壺山のやることだし、まぁ納得しておこう。

「じゃあまぁ、ありがとう……?」

「ふふっ! いいのよ、安城だから」

なんで俺お礼言ってるんだろう?
首を傾げながらも、俺はカバンに写真をそっとしまった。

それから何故か、機嫌良さげににこにこと鼻歌を唄っていた壺山が、突然口を開いた。