先生はさっきとは打って変わって喋らなくなってしまった。

「ねぇ、先生…?」

かりんは私と先生に気をつかったのかトイレ行ってくると言って行ってしまった。

先生は無言。

私は先生が何を考えているのか分からなかった。

「なぁ、るみ…ちょっと違うとこ行かん?」

ドキッとした。

「いいけど、いいの?見回りは」

「うん、大丈夫。」

そう言って立ち上がり、山の上にある展望台まで上がった。

途中、真っ暗になって転けそうになった私の手を取ってくれ、展望台まで行った。