「だからか…スゲーな…綺麗だわ…」




と言って神くんはフッと笑った




「でも、岩瀬…どうしてお前ここにいるんだよ?あっちで見た方が絶対近いぞ?」




そう聞かれ、わたしは意を決して思いっきり息を吸って




「それは…




わたしが神くんに見せたかったから…」




「え…」




「あの時…夏祭りの時…わたしのせいで花火…見れなかったでしょ?…だから…お願いしたの…ホテルの人に屋上に入らせてください!って…それなら、神くんも見れると思って…」




「岩瀬…」