未来side




あのまま本当に家に帰ってしまった…




なづなと桑原くんに悪いことしたな…




でも、あの光景を見てわたしはとても夏祭りを楽しめそうになかった。




だから、きっとなづなと桑原くんに気を使わせてしまう。そう思って帰ってきてしまった。




なづなにしてもらった可愛いメイクも今はぐちゃぐちゃ…




なづなと桑原くんのことと、神くんのあの女の子が気になって仕方がない…わたしは頭の中がぐるぐるなっていると、




ピーンポーン




とチャイムが鳴った。




こんな時間に誰だろ?




あんまり、顔見られたくないんだけどな…




そう思ったけど、一応ドアを開けると




そこに立っていたのは…




「神くん…」