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なづなside



未来は辛そうな顔をして行ってしまった…




すると




「あのやろう!許せねー!ちょ!俺行ってくるわ!」




圭吾が、神くんの方に向かって歩きだそうとした。わたしは慌てて圭吾を引き止めた。




「圭吾!バカ言わないで!あんたじゃなくてわたしが行く!」




「なんでだよ?!」




「だって!あんたすぐ喧嘩腰になるじゃない!それに…神くんはあんたの友達でしょ?…だから…



喧嘩して欲しくないのよ…」




「なづな…」




しばらく、圭吾は黙って私を見つめてきた…
すると、圭吾は、はぁとため息をついて、




「わかったよ…俺ここで待ってる…けどよ…
もしお前も何か言われて泣かされるなら…俺はあいつと喧嘩すると思う…そん時は許せよ?」




そう、真剣な目で言われた。わたしは、その顔に少しドキッとしながら、




「わかった」



そう言って、神くんのもとに向かった。