瞬輝side

「永塚姉ーそろそろ起きろー」


すでに朝起きてから30分が経過している。

スーツを着て、ご飯を用意し終わったから、咲夜を起こすために扉の外から声をかける。


「2日目から休むんじゃねえぞー」


どうせ、二度寝をしようとしてる咲夜にくぎを刺す。


「起きてるよ~」


これは寝てるな……。


「入るぞー」


鍵がかかっていない部屋の扉をあけると、咲夜の部屋に足を踏み入れた。


「あいかわらず、整理されてる部屋だなー」


部屋を見渡した感想。

机とベッド以外はクローゼットなどに収納されているらしく、ものが1つも落ちていないため床面積が広い。

黒や紺と青で統一された部屋。

引っ越してくるときに全て買い揃えたもの。

それにしても咲夜はそろそろ女としての自覚を持ってほしい。

男を女子高校生の部屋に入れて大丈夫なのか?

おかしいだろ。

まあ、起きない咲夜が悪いんだけど。