シュンは、パパの友達のような人。

「友達なの?」って聞いたら、「仲間」って返された。

何が違うのかいまいち分からないけど。

自分が小さい頃からよく家に来ていた。


自分と妹が7歳の時。

ある出来事でママとパパは死んでしまった。

失った悲しみを支えてくれたのが、シュン。

シュンは「咲夜と優莉愛の親になってもいいか?」ときくようになった。

自分と妹は、シュンのことが好きになれなかった。


だけどシュンは……守ってくれた。

それから、“自分”が生まれ。

妹がシュンを認め。


自分は賛成するしかなかった。


まあ色々あったけれど。

もう、二度と思い出したくない。




昔の想い出が頭の隅を掠め、少し息苦しくなりながら布団を敷く。

たしか昨日干したんだよね。


まさか、このことを見越していたのかな。


おそるべし。