「お姉ちゃんのおバカさん。先生に呼び出されるなんて」

「だって~桜見てたんだよ~」

という自分の言葉に妹が窓の方に目を向ける。

「あ、本当にキレイだね~」

「たしかに桜はキレイですが……咲夜さんは司さんのところへ行かなくて良いのですか?」

後ろから秀弥に声をかけられる。

「司さんって誰~?」

「え?誰って……2―Aの担任ですよ」

「あ~、あの人。司って名前だったんだ~」

「もう、お姉ちゃんしっかりしてよね」

あはは……。

「じゃあ~ちょっと行ってくるね~」

と妹に声をかけると。

「うん、分かった。瞬輝君のところで待ってるね」

「了解~」

さて、司のところに行きますか。