「あ、永塚咲夜さんは転校生でしたね。同じクラスなんですよ。僕は、生徒会長の涼森秀弥です。咲夜さん、優莉愛さん、よろしくお願いします」

「……よろしく、です」

「よろしくお願いします」

とりあえず、挨拶をする。

今年も生徒会長になったのかな?

昨年の生徒会長とか言ってたのに。

「ふふ。敬語じゃなくていいですよ」

同じクラスなんですから、と言う秀弥。

「じゃあ~よろしく、秀弥」

と言ったら。

「ふはっ。面白いな、キミ」

……ふきだされた。
何か面白いことなんて言ったっけ?

「すげーよ永塚」

「涼森君に呼び捨て&タメ口なんて」

「何様だろうかと思ったけど、たしかにすごいわね」

口々に賞賛される。





「自分、何か変なこと言ったかな」

と妹に小声で相談すると、

「…………」

無言で自分の後ろを指さす。

とくに何も考えずに振り向くと、クラスの人のほぼ全員が自分の方を向いて笑ってた。

な、なんなのもー!!