波月side


「シュウ?」

「……なんだ?」

「呼んだだけ」

「気持ち悪い」


短く言葉を交わす俺とシュウ。

頭上の葉がざわざわと音を立てている。

まぁ、二人の時はこんなもの。

集会の時や、みんなでいる時はこんなんじゃないのに。


「さっきの女の子、どう思う?」

しばらくさけた話を突然する。

「…別に。何とも」

「へぇ?」

「…………」

「本当に?」

「…………」


あ。これはずっと話さないな。

じゃぁ。