バシッ!!


類「痛っ!!」


いきなり兄貴に頭を叩かれて驚く。



「ほらみろ、いつものお前ならこんなの避けて
俺に倍返ししてくるぞ?

それが出来ないほど体にも心にもキてる。」


類「………。」


図星だ。

朱音が消えたことでこんなになる。
自分が情けなく感じる。



「そんなに落ち込むな。

紘、天空、朱羽、蒼月、蓮斗、亜蓮に。
お前の仲間『双覇』、紫苑達『嵐王』も
動いているんだろう。

少しでも動きがあれば連絡をくれる。」


そう言いながら俺を社長室から追い出そうと
必死に背中を押す兄貴。



「お前はとりあえず寝ろ!!

そんな顔で朱音に会ってみろ?
絶対、気づかれないからな!!??」


バタンッ!!ガチャ!!!!


ご丁寧に鍵まで掛けやがった……。