黒狼「にしても、こっちは…。」


リストの1番下に目をやる。


黒狼「…双子よりも『双姫』に似てるな。」


色の配置は違うが、
オッドアイなのには変わりない。

この娘も記憶を思い出す鍵となりえる。


それか、


黒狼「壊れてくれたら良い。」



俺はお前の傷も、感情も、全て理解出来る。

だからこそぬるま湯に浸かる事は許さない。


俺はお前で、お前は俺だ。

一緒に堕ちろ。

俺がお前を引き返せない所まで
連れて行ってやる。


黒狼sideEND