黒狼「どこまで覚えてる?」


その言葉に閉じていた瞼を開ける。


朱音『何か知ってるような言い方だな。』


黒狼「ある程度はな。
そう警戒しなくても俺はお前の味方だ。」


…味方……。


朱音『それを決めるのはお前じゃない。』


そう吐き捨てると瞼を閉じた。


黒狼は少し笑って、


「まぁ、そうだな。」と呟いていた。