そうこうしている内に、寿喜と、奏一朗が、職員室から、戻ってきた。

よし!

私は、3組の後ろのドアから、覗き見るようにして、タイミングを見図っていた。

すると、蒼也が、寿喜に、何やら、コソコソと話しかけている。

その話が終わったのか、話終えると、ぷっと吹き出し、笑い出した。

なーんだ、大丈夫じゃん。

「よし!」
その声を合図に私は、寿喜へと駆け寄った。

「あ、あの、昨日はごめんなさい!」
すると、寿喜は、自分の教室、4組へ入っていった。

...え?待って、私今、大好きなハンバーグが、一生食べられないほどの、ショックを受けたんだけど。

泣きたいわ。

「何してるの?」
私が3組前の廊下でショックを受けていると、愛珠が、声をかけてきた。

「愛珠、拒絶されたよ。」

「え?!誰に?!」

「寿喜。」
私がそう言うと、愛珠が、笑いを我慢しているのか、肩を震わせていた。