なんだか、罪悪感が私を襲っていた。
ほらね、私のこの性格がまた、裏目に出ちゃった。

寿喜が、今日のことをすごく嫌がって、明日から、学校に来なかったら、どうしようだなんて、思い始めてた。

本当にどうしよう。

まず、そんなこと知らなかったし!
でも、知らなかったとはいえ、さすがに、初対面であれだと、嫌だよね?

「あー!もー!どうしよう!」

1人で、そんなことをボヤきながら、その日いつの間にか眠りについていた。



「えぇ!!梨恋、恋したの?!」
んん??どんな経路を通ってそんな風に伝わったの?

「ちょっと待って?愛珠、私がいつ恋したって言った?」

「え、でもさっき、寿喜のことで頭がいっぱいだったって言ったじゃん!」
あぁ、それで勘違いをね。するわけないじゃん!何を考えてるのよ、この人は!

「それは、昨日のことで、申し訳なかったなってこと!」

「あぁ、そういう事ね!それを先に言ってよ〜!!!てっきり、梨恋が、寿喜に恋したのかと思ったじゃないの!」
私がいつ寿喜に恋したのよ!てか、無理だし!女子苦手なヤツに恋するって、どんだけ、切ない恋愛なのよ。

昼休み。
4組の寿喜と、2組の奏一朗(そういちろう)が、先生とともに、職員室へ向かっていた。まぁ、私には、関係ないんだけど、蒼也が、また、私を不安にさせるようなことを、言い始めた。

「じゅっくん、梨恋に、言われたこと、よっぽどショックで、先生に言ったらしいよ。」
...は?うそ、だよね?
そんなに酷いこと言ったの私!?
どうしよう!これで、不登校とかなられたら、私どんな責任取ればいいのよ〜。泣きたい。ぐっすん。