今日も家族の話し声で目を覚ます。

今日は、中学2年の11月の終わり頃だ。

寒い朝が続き、なかなか起きれない私は、今日も遅刻気味で登校した。

「おはよう!梨恋(りん)!!!」

「おはよ〜、愛珠(あんじゅ)!」
私の名前は如月梨恋。中学2年生。
今日も幼馴染で親友の金寺愛珠と登校している。
いっつも、朝の登校が遅くて怒られるけど、二人なら、全て笑えちゃうんだよね。

愛珠とは、小学生の時から、ずっと一緒で、何をするにも二人一緒だった。

そんな愛珠には、彼氏がいるの。テニス部で、小学校も一緒!ずっと片想いでいたんだけど、中学一年生の時に告白されて、二人は、晴れて、恋人に。

愛珠は、勇翔(ゆうと)のことを見かけると隠れちゃうとっても恥ずかしがり屋さん。そんなとこも好きなんだけどね。

「ねぇ〜、梨恋ってば!聞いてる??」

「え??なに??」
聞いてなかった。

「だ〜か〜ら〜!!!
昨日、勇翔が電話でヤバかったんだって!!!」
ほ〜ら!惚気話。

「また、惚気話?ったく、毎日絶えないね〜、まぁ、でも、私は心が広いから、聞いてあげなくもないよ?」

「てか、そういう梨恋も、聞いててニヤニヤするじゃんか!」

「えー!?うっそだぁ〜!!!」

「こ〜ら〜!!!また、そこの二人は遅い!昨日あんなに注意したのに!」

そうこうしている内に、また、社会科の中村先生に怒られちゃった。

私たちは、顔を見合わせて、肩を震わせ笑った。