咲『貴方は殺せない』






確かに私は何でも屋。
それでも罪の無い人を殺すことは出来ない。



醜く腫れた顔、
痣で覆い尽くされた骨の様に細い体、
身にまとっているボロボロの服。



それはすべて青年の話が
真実だと語っていた。





咲『ねぇ、
私に貴方の人生をくれない?
それとも辛い日常に戻る?』




二択のようで一択しかない質問。
卑怯だ、そんなことは知っている。


泣かずにじっと私を見つめるそんな姿が
私には魅力的に見えたのよ。





"?"「あげ..る」