残っていた雑用を片づけ、夕焼け色に染まる帰り道。
うっすらと暗闇がかった空を見つめていると、一人で帰る憂鬱さが襲ってくる。
帰りたくないな、とか考えながら校門を出ると聞きなれた声がして振り返った。
「遥陽(はるひ)ー!今 帰り?
一人なら、一緒に帰ろうぜ!」
ほら、もう暗くなり始めてるし危ないだろ?と、続ける彼は相変わらずだ。
しかも女の子にそんな言葉をかけるなんて、思わせ振りも良いところ。
女の子はみんな期待するものなんだよ?
これだから天然たらしって言われるんだ。
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