「よし。」
朝、いつもより早く起きてカーテンを開ける。
私の窓から見える隣の家の部屋は、そのおかげで今日はあかりがついていた。
念入りに髪をとかして、リップをぬる。
鏡の中にうつる自分は、緊張しているようだ。
君の朝練が始まる前に起きるなんて、ギリギリまで寝ていたい私にとってこの日ぐらいしかない。
私はそっと勇気づけるように呟いた。
__「大丈夫。今日の私は、いつもより可愛いよ。」
3月14日。一般的に言えば今日は、ホワイトデーだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…