だれが
どうして
こんな事を…


始めはそんな事を考えたりもしたが
もうそんな事どうでもいい事だ


今になっては鈴を宝箱にしまうという行為が
あたしの一つの日課となっていた



宝箱のふたは閉まらなくなっていたが
箱を変えようとはこれっぽっちも思わなかった


別にこだわりがあったわけではない

この箱がこの鈴に一番しっくりくると感じただけ


あたしの唯一の帰る場所である
このぼろアパートには似ても似つかない宝たちは

闇の光とは違う

純粋な光を放ち



あたしの心に届いていた