あきないねぇ
あたしにどうしてほしいのさ
そんなに頑張ったって何も変わらないのに…


独り言のようにつぶやくと
それに応えるかのように
鈴はまた大きく揺れ
綺麗な音色を響かせた


毎日増えていく鈴



あまりに綺麗で
あめ玉のように小さくかわいい鈴は
思い出の宝箱に
命を包む様に大切にしまっておいた


毎日宝箱に入れるたび
何百個という数になったため
宝箱のふたが閉まらなくなってしまったほどだ