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あのさぁ、天国ってなんであるんだろうね。


なんで?


だって死んだ後に幸せになれる所があるって…なんか変じゃない?


本当は生きてる方が不幸なのかも。天国があるから頑張れる…みたいな?


………それはないでしょ。


じゃぁ、天国なんていらないじゃん。


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でっかい病院だなぁ。


売店の位置がわからなかった砥祈は
病院の前にあるコンビニで煙草の煙を吐きながら
タケルがいる病室を探すように見上げた


外に出てみて初めてわかる
病室をよく見ると階によってそれぞれのカーテンの色が全くもって違っていた

ここの院長はいったい何がしたかったのだろう
そう思うと砥祈はごく自然に笑顔になった



これと、金マルのボックス一つ。


砥祈はクリーム入りのプリンを2つ、ブラックコーヒーを1本、たばこを一箱
ビニール袋を片手にぶらさげて黄色いカーテンがかかった病室へと向かった


さっきまでの雨が嘘だったかのように
何もかもがクリアなこの瞬間、今は
出掛けるのに一番最適な天気だった


もったいねぇなぁ。


そうつぶやくと水溜まりを弾きながら走っていった