太陽は

    でかかった


あまりにも大き過ぎる光に

自分が押し潰されるのではないか

そう思うくらいに近かった

タケルはそれを受け入れるかのように

ゆっくりと砂場に横になった



その子はそのまま太陽に向かって

誰も知らない歌を歌った



砂場は砥祈と同じで暖かく心地よかった

それは現実か夢かわからない

どこまでも広い黄色い世界