タケルはいた



確かにそこにいた




階段の一番上の段に
ちょこんと腰を掛けて。



誰かを待っているようだった


こんな小さい背中見たら

放っておけなくなる



はずなのに…




ねぇタケル

あんたはたった四年の人生で

地獄を知ったんだね


でもねタケル

あんたは這い上がれる

あんたは生きる事ができるんだ

あたしみたいになっちゃいけないんだよ