浴室から一歩出ると
少し目の前が揺れたような
変な感覚に陥った


少しゆっくりし過ぎたか…


でもこれくらいが丁度いい
じゃないとまだまだあたしは汚い




部屋に戻ると
すでに午後4時半を過ぎていた

一番派手な赤の下着
バックがガラっと空いたピンクのカットソーに
黒のスリットが入ったスカート

髪を乾かすドライヤーの風が
置いてきた眠気を再び呼び起こす


このまま永遠の眠りについてしまいたい



“夢は叶わないから夢っていうんだよ”



叶わなくてもいい
それでもずっと見続けていられるなら
騙されてやってもいいよ