“ 孤独 ”


そんな言葉はあたしには似合わない
人工的に造られた光の中でリョウに群がる男は山ほどいる


でもシキは?
どっかで独りを望んでる?

この何とも癒えない虚しさはどこからくるの?





     ばかばかしい



男にちやほやされて
楽しく酒を飲んで
金がもらえて
それのどこが虚しいのだろう

誰もが羨む生活じゃないか

こんな夢のような生活に
不満を抱くなんて
あたしの頭はとうとういかれちまったな



そんなこんな考えていると
シャワーを浴び始めてから
すでに1時間は経っていた


あたしが汚した水は
ちゃんと海にたどり着いたかな


もし迷ってたら
その時は




もう一度
ここからやり直せばいい

海いっぱいに鈴浮かべて
待っててあげるから