『疲れる……』


日が頂点に達すると必ず吐くセリフ

だめだ、生活がかかっているんだった…

そう思いながらイヤイヤ活動し始める砥祈


夜の支度をするのに手を抜いてはならない!!

それが砥祈のモットウ

シャワーを浴びるため全裸になる

全身鏡に写る自分の体を見つめ


     …汚い体



そうつぶやくと何を考える事もなく
アクビをしながら髪をかきあげ
風呂場への短い廊下を
    トボトボ歩いていく



浴室の天井からは水がしたたり落ちており
その滴が肩に触れると
暖かい今の時期でも寒さを覚える

そんな寒ささえ
自分にはピッタリだと感じてしまうのは
自分が心底落ちた証拠だという事を表していた