私が話しかけた人が教室に戻ってきて、




その人の所に行こうとしたら、全く今まで話しているところを見たことなかったのに、



昂輝と狼がその人のところに行って、何か笑顔で話していた。




私は不思議に思ってこっそり三人に近づいて、昂輝の後ろまで行った時昂輝の背中にぎゅっと抱きついて、




「何を話してるのっ?」




と聞いてみた。後ろからなんか聞こえたけど、気にしない気にしない。





今思うと、積極的すぎたかもしれない。




心配になって昂輝の方を見ると、手で顔を覆っている。




「ねー、何してるの??」



純粋にその行動が気になって聞いてみる。



昂輝は、私を体からはがしながら笑顔を作って、



「大事な話してるのー。」




と答えた。心做しか顔が赤く見える。



昂輝もお腹が痛いのかな。



「それって、私がいたら話せない?私、邪魔?」






眉を下げて、上目遣いで言ってみた。



漫画で、この顔でお願いすれば許される確率100%って書いてあったの!




「「「…それは反則でしょ…。」」」





三人が同時に言った。反則?ダメってことかな?