神様、これはいたずらですか?気まぐれですか?
私達6人は、3年1組で最後の中学校生活を送る。


伊澄くんと、同じクラス……。
嬉しい。
1年間、一緒にいられるんだ。
それが嬉しくて、思わず頬が緩む。


まずは、謝らないと。
半年前のあの日の事を。
私はまだ謝れないでいる。
前みたいな関係に戻るために。
まずは、謝らなきゃ。


3人で教室に向かうと、もうクラスではグループが出来つつあった。
よかったふたりが一緒で。
こんな空気の中どこかのグループに入るなんて出来なかった。
運のいいクラス分けに安堵した。


「まひろ~。」


「よう、すみれ。
 俺のメール見たか?」


「あれのおかげで正面玄関の人混み避けられたわ。マジで助かった。」


「だろ~。」


相変わらずの仲の良さに微笑ましくなる。
しょっちゅう喧嘩するみたいだけど。
それは付き合う前も付き合った後も一緒だから。
私も理香子もそこまで心配はしていなかった。