「真子ちゃんに告白された時嬉しかった。でも悔しかった。」


「えっ、なんで?」


「俺から先言おうと思ってたから。」


「うそ。」


「うそじゃない。あの日、俺も言おうとしてた。」


突然の告白にびっくりする。
なんで、じゃあ私が言ってなくてもあの日。
伊澄くんの彼女になれてたの……?


「真子ちゃんが期末テストに制約つけてるって聞いて。じゃあ俺も数学でいい点数取れたら真子ちゃんに告白しようって。そう思ってたから、あの日公園にいて……。」


同じこと、思ってたんだ。
嬉しくて、愛おしくて、涙が溢れる。


本当、奇跡みたい。
好きな人が、自分の事を好きになってくれるなんて。
こんな奇跡、夢みたい。


「好きになってくれて、ありがとう。」


ありったけの想いを伝えたい。
ありがとうって。
大好きだって。
伝えたい。


「こちらこそ、ありがとう真子ちゃん。」


笑った顔が太陽に照らされて。
キラキラ輝いていて。