「今度から何かあったら私らに相談しなよ。」


「うん!」


「誰かに言ったりしないし!うちらの秘密ね!!」


内緒にしてくれる。
私達6人の秘密。
こんなにも大切にしてくれる。


もっと早く言ってたら良かった。
そしたら、デートも悪くないって思った。


受験終わったらみんなで行こう。
誰にも隠すことなく。
みんなで笑って、堂々と。
私は伊澄くんの彼女なんだって。


少し恥ずかしいけど。
みんながいるから平気。
からかわれても守ってくれる人がいる。


少し、前に踏み出す勇気を貰った。





「真子、夜食置いとくわね。」


「うん、ありがとう。」


「いい加減に寝なさいね。」


「うん。」


入試2日前。
学校も午前で終わるようになって。
私はラストスパートの受験勉強に励んでいた。
模試の結果も、対策問題の点数も良かった。