「バレたの、平気?」


「うん、このメンバーなら平気。」


こっそり伊澄くんと話す。
その間も繋がれた手が離れることはなくて。
それだけでまた嬉しくなった。


ファミレスに着いてドリンクバーを頼んだ後。
すみれと高橋くんは口を開きだした。


「真子と伊澄が付き合ってるなんてびっくりなんだけど!」


「俺お前らが話してるとこ見た事ねえし。」


「それね!全然接点ないと思ってたわ!」


そりゃそうだよね。
学校じゃあ私と伊澄くんほとんど話さないし。
そう思われてても仕方ないかも。


「ていうか私、真子は苑田の事好きなんだと思ってた。」


「ええっ!?」


「あー、うちもそう思ってた。付き合うまでいってると思ってたし。」


「そんなわけないよ!!」


苑田くんに申し訳なくて。
伊澄くんに誤解されたくなくて。
すぐに否定する。


それに苑田くんには好きな人がいるんだってば~!