「一緒だ~。数学頑張ってたもんね。」


「おが……真子ちゃんだって英語頑張ってたし。」


それは伊澄くんのおかげで。
一緒な学校行きたいから。
めちゃめちゃ頑張って勉強したし。


それに、付き合えるようになってから。
勉強すごくはかどるようになった。
だから、実は、伊澄くんのおかげだったりして。


「塾の夏期講習辛いよね~。」


「分かる、俺誕生日まで1日だったし。」


「えっ。」


予想していなかった言葉に動きが一瞬止まる。
伊澄くん、今なんて言った。


「あの、いずみ……す、彗くん。
 彗く、んの誕生日っていつ?」


「7月30日……だけど。」


7月って!
もう一週間以上も前じゃん!!
なんで、えっなんで!!
どうしてそんな大切な事言ってくれないの?
私おめでとうも言ってないし。
それに、プレゼント。
ああ、もう。


屋台の並び、雑貨系売ってた所あったよね。
時間、あるし。
まだ花火大丈夫。